セフルケア: ワンクッション置く
2007-11-13更新
大学院の卒業を延期して、卒論の作成にとりかかっている友達のゆきなちゃんから電話があった。何としてでも12月中には卒論を完成させたいのだか、思うように進まなくて苦しんでいるという。行き詰った状況から抜け出たいと、途中経過の論文を尊敬する教授に見せてアドバイスをもらったところ、厳しい評価が下されて軌道修正するように言われたらしい。これまで時間をかけてて魂を注ぎ込んでへろへろになりながら書き上げてきたものを、かなりの部分削除するように言われて、「落ち込むし悔しい」と電話口で憤っていた。
その気持ちとってもわかる。教授の言ってることは正しくて最もなのはわかっているけど、それをすぐには受け止められない、どこかではねつけようとする自分がいるわけだ。
「またやり直しで時間がないんだけど、今日はもうやる気にならなくて映画見てお茶飲んで帰ろうと思って。」とゆきなちゃんは言った。「そうだよね、きっとゆきなちゃんは教授のアドバイスを受け止めてやっていくだろうけど、ちょっと時間が必要だよね。」
私がそこまで言ったところで、「ワンクッションいるよね。」と偶然二人の声が重なった。
頭ではわかっていても、感情がすぐについていかないときがある。理性と感情のギャップ。とても自然なことなのだが、このギャップが大きいと心の中で葛藤が起こりストレスが生まれる。
そんなとき、無理に心をコントロールしようとせずに、自分に少し時間をあげてみよう。ちょっと休憩することを自分に許してあげよう。
そこで、自分の感情がどのあたりにあるのかどんなものなのか見つめることができればもっと良い。ただしその感情を、『良い、悪い、だめだ』などと評価するのではなく、ただ感じるだけに留めておくことが大事なポイントだ。
そして問題から少し離れてワンクッション置く。ゆきなちゃんのように気分転換をして気持ちをリフレッシュさせてたり、たっぷりと睡眠を取ったり、少し休んで頭と身体と心にエネルギーを充電してやると良い。
そうして気持ちを解放しているうちに、おのずと感情は落ち着いていき心がまとまって、次のステップへの一歩が見えてくるものである。
(青木 貴美) →プロフィールはこちら