セルフケア: ドーナツ充電
2007-08-18更新
離婚を決意して家を出た後、予測してなかった深い喪失感と孤独感に襲われた。自分の決断に後悔はなかったが、それでも今までずっとそこにあって、これからもあるものだと思っていた家族が壊れてしまったこと、それまで当たり前に一緒にいた子供と会えない日ができたこと、離婚の状態に怒った両親としばらく断絶してしまったこと、大好きだった持ち家を離れたこと・・・
失ったものが大きくて辛かった。何とか毎日仕事には通っていたが、何もやる気が起きずしんどくて、エネルギーレベルがとても低かった。
その頃、ドーナツが食べたくてよく食べていた。子供が元夫のところへ行っていない日はとても寂しくて、でっかいドーナツを買い、仕事が終わるとまっすぐ家に帰ってドーナツを食べた。
ドーナツ食べてワイン飲んで本読んで、泣きたくなったら泣いて眠たくなったらそのまま眠る・・・という生活。
高カロリーのドーナツをしょっちゅう食べて、「でもいいの、ドーナツが食べたいから太っても気にしない栄養のことは今は考えない自分を責めることはできるだけしない・・・。」 そう思って「美味しい」と感じながら食べていた。
それからしばらくして、まるでトンネルを抜け出たかのように再びパワーが戻ってくるのを感じられるようになった。食べ物も、もっと自分の健康のために気をつけよう、栄養のあるものを食べようと思えるようになった。そしてドーナツ買いが自然となくなった。
今考えると、あのドーナツの日々は充電になっていたんだと思う。精神的にへとへとだった私が、無理をせず、自分を責めることを止めて、できるだけ楽で心地良い気持ちになることでエネルギーを蓄えていたのだろう。あのドーナツの日々を今は切なく思い出す。
(青木 貴美) →プロフィールはこちら